海外向けキーワード調査
市場を起点とする多言語キーワード調査の進め方。英語のシードキーワードを翻訳するだけでなく、言語別・国別の分析軸、現地の検索結果による検証、URL対応表、Search Consoleでの測定を活用します。

海外向けのキーワード調査は、単なる翻訳作業ではありません。同じ商品でも、検索需要、検索に使われる言語、検索結果ページ(SERP)の構成は市場によって異なります。英語のシードキーワードリストを辞書で訳し、それを「調査」と呼ぶチームは、クロール可能な言語別URLを公開していても、現地の人々が実際に検索する方法に合っていないことがよくあります。
このガイドでは、市場を起点とした手順を解説します。言語ターゲティングと国ターゲティングを区別し、市場ごとにシードキーワードリストを作成し、現地の検索結果で検索意図を検証し、その結果をURL・コンテンツのマトリクスに反映します。根拠のない順位向上の裏技ではなく、Googleの多言語サイト向けガイダンスに基づく方法です。
このガイドでわかること
- 英語キーワードの翻訳だけでは、なぜ海外SEOに不十分なのか?
- 言語ターゲティングと国ターゲティングに応じて、キーワード群をどう変えるべきか?
- 市場別のシードキーワードリストは、どのような手順で作るのか?
- 現地の検索意図と検索結果の表示機能をどう検証するのか?
- キーワード調査をURL・コンテンツのマトリクスにどう反映すべきか?
- 複数の国で使われる同じ言語をどう扱うのか?
- 継続的な調査に役立つツールやSearch Consoleの指標は?
- 海外向けキーワード調査でよくある間違いは?
要点:翻訳だけで済ませず、現地市場の検索需要を調べる
要点:英語のシードキーワードを逐語訳するのではなく、現地向けツール、検索結果の確認、公開後のSearch Consoleデータを使い、対象言語・市場ごとにキーワードを調査しましょう。Googleは多地域サイトと多言語サイトを区別しています。キーワード群も、言語、国、またはその両方のどれをターゲットにするかに合わせる必要があります。地域ターゲティングのシグナルは万能ではありません。hreflangやURL構造に加え、現地の言語、通貨、ページ上の手がかりも引き続き重要です。
英語キーワードを翻訳すれば、どのような言葉が使われうるかはわかります。しかし、ユーザーが実際に何を検索しているのか、検索結果にどの表示機能が現れるのか、その検索意図が自社のページの種類に合っているのかまではわかりません。
言語別と国別のキーワード分析の枠組み
言語ターゲティングと国ターゲティングに応じて、キーワード群をどう変えるべきか?
Googleは、複数の言語でコンテンツを提供するサイトを多言語サイト、異なる国のユーザーを明確に対象とするサイトを多地域サイトと定義しています。キーワード計画も、この違いに沿って立てる必要があります。
| 分析軸 | キーワード検討時の問い | 例 |
|---|---|---|
| 言語 | この言語の話者は、どのような言葉で検索するか? | カナダとフランスにおけるフランス語の検索クエリ |
| 国 | この市場の購入者は、希望する言語でどのように検索するか? | オーストリアとドイツにおけるドイツ語の検索クエリ |
| 言語と国の組み合わせ | 言語×国のどの区分に、個別のURLを割り当てる必要があるか? | en-USとen-GBの料金関連キーワード |
ある言語の話者を世界全体でターゲットにする場合、地域ごとの綴りの違いを記録しておけば、1つのキーワード群で対応できることがあります。一方、国ごとにターゲットを分ける場合は、同じ言語であっても、通貨、配送、規制、競合が並ぶ検索結果の違いによって、キーワードリスト全体が変わる可能性があります。
Googleは、Cookieやブラウザの言語だけに頼るのではなく、言語版・地域版ごとに異なるクロール可能なURLを用意することを推奨しています。どのURLにリソースを投じるかはキーワード調査に基づいて決めるべきであり、その逆ではありません。
Googleは、推定した言語や所在地に基づいてユーザーを自動転送することを避け、ユーザーが操作できる言語・国の選択機能を設けるよう推奨しています。調査にあたっては、ユーザーが自分に合わない言語・地域のURLにアクセスし、手動で切り替える場合があることも考慮する必要があります。
市場別のシードキーワードリスト作成手順
市場別のシードキーワードリストは、どのような手順で作るのか?
言語や国の区分ごとに、繰り返し使える次の手順を適用します。
- 対象区分を定義する — 言語のみ、国のみ、または両方の組み合わせ(例:
es-MX) - 顧客が解決したい課題を集める — インタビュー、サポートへの問い合わせ、営業での会話、既存のアクセス解析データを活用
- 競合や検索結果で使われている語句を集める — 現地向けのGoogle検索画面で上位の結果を確認(必要に応じてBingも確認)
- 現地語のツールで候補を広げる — 検索候補、関連検索、「他の人はこちらも質問」を活用
- 英語の元の概念はヒントとしてのみ取り入れる — 文字列を直訳せず、概念同士を対応づける
- 重複を除き、グループ化する — 検索意図(情報収集、購入検討、購入・申し込み)ごとに分類
- 事業との適合性で優先順位をつける — 検索ボリュームの大小だけで判断しない
- 承認済みの表現を記録する — 定着した用語はローカライズ用語集に反映
区分ごとに専用のシードキーワード資料を作成します。メキシコとスペインのスペイン語、米国と英国の英語のように同じ言語を使う国同士でも、検索結果や提供内容が異なる場合は、それぞれ個別に調査する必要があります。
検索意図と検索結果の検証
現地の検索意図と検索結果の表示機能をどう検証するのか?
検索結果の状況を踏まえずに検索ボリュームの指標だけを見ると、海外展開を担うチームの判断を誤らせます。優先度の高いキーワード群ごとに、次の点を確認しましょう。
- 対象市場向けの検索画面でキーワードを検索する(対象国のプロキシを利用するか、現地の確認担当者に依頼する)
- 検索意図を分類する:ガイド、比較、商品ページ、ローカルパックなど
- 検索結果の表示機能や傾向を記録する:AIによる概要、強調スニペット、動画、マーケットプレイスが上位を占めているかなど
- キーワードだけでなく、上位に表示されるページの種類を、予定しているテンプレートと比較する
- 英語ページだけが検索上位を占めている場合は要確認として記録する(英語の流用ではなく、現地向けの裏付け情報が必要な兆候かもしれない)
Googleは主に、画面上に表示されるコンテンツからページの言語を判断します。各言語版では、コンテンツとナビゲーションを基本的に1つの言語で統一する必要があります。検索意図を検証することで、適切な言語で適切な種類のページを作れます。検索結果が商品比較を求めているのに、翻訳したブログ記事を用意してしまうことを防げます。
Googleの有用なコンテンツに関するガイダンスは、ユーザーを第一に考えたページを重視しています。内容が薄い言語版や定型文だけの言語版は、SEOの面でも、回答の情報源としても不十分です。現地の検索意図に応えるために市場固有の事例、料金、法令遵守に関する説明が必要なら、キーワードの承認を契機に、逐語訳ではなく、踏み込んだローカライズを行うべきです。
キーワードからコンテンツ・URLの対応表へ
キーワード調査をURL・コンテンツのマトリクスにどう反映すべきか?
キーワードクラスターを、次のような明確な対応表に整理します。
| 市場区分 | 主要クラスター | ページの種類 | URLパターン | hreflangコード |
|---|---|---|---|---|
| de-DE | 「website übersetzen」 | ガイド | /de/blog/... | de-DE |
| fr-CA | 「traduction site web」 | ガイド | /fr-ca/... | fr-CA |
基本的な指針:
- 1つのURLで扱う主要な検索意図は1つに絞り、複数の意図を混在させない
- タイトル、H1、本文の表現を、承認済みの現地向けキーワードクラスターに合わせる
- hreflangアノテーションは、別の言語版や地域版のURLをGoogleに伝えるものです。対象となるページ群の間で、相互に指定する必要があります
- 各言語・ロケールのURLには正規URLを明確に指定し、重複がある場合は同じ言語の優先URLを正規URLにします
- XMLサイトマップは各言語版の検出に役立ちます。また、hreflangの実装方法として採用する場合は、アノテーションを記載できます
対応表にどの行を設けるかは、キーワード調査に基づいて決めるべきです。需要に関係なくすべての英語版URLを複製するための理由づけにしてはいけません。
複数の国で同じ言語を使う場合
複数の国で使われる同じ言語をどう扱うのか?
米国と英国の英語、メキシコとスペインのスペイン語、ブラジルとポルトガルのポルトガル語は、対応に悩みやすい代表的な例です。
選択肢:
- コンテンツがその言語のすべての話者に適しており、提供内容にも違いがない場合は、地域を指定しない言語コードで単一のURLを使用(
en、es) - 価格、配送、綴り、法規制に関する記載が異なる場合は、地域別のURLを使用(
en-US、en-GB) - 併用型 — グローバル共通の
enをフォールバックとし、重要度の高いページ(料金、法的情報)には地域別の内容を用意
地域ターゲティングのシグナルは完全ではありません。hreflangやURL構造に加え、現地の言語、通貨、ページ内の手がかりも引き続き重要です。地域別のhreflangを設定している場合でも、検索結果ページ(SERP)の違いが、キーワードのターゲットやページテンプレートを分けるほど大きいかどうかを確認しましょう。
ユーザーが見つけられる言語・地域の切り替え機能を用意しましょう。クローラーやユーザーが別のバージョンにアクセスできなくなるような強制リダイレクトは避けてください。
Search Consoleとアクセス解析による効果測定
継続的な調査に役立つツールやSearch Consoleの指標は?
検索エンジンの公式ドキュメントは、特定のキーワード調査ツールの組み合わせを指定していません。ツールは運用に合わせて選びましょう。Google Search Console(Bingにもインデックスされている場合はBing Webmaster Toolsも)では、公開後の実態を次のデータで把握できます。
- ロケールごとのプロパティまたはサブディレクトリで絞り込んだ検索クエリとページ
- ローカライズ後の表示回数とクリック率(CTR)の変化
- 対応表の変更後のインデックス登録状況とhreflangエラー
- 検索クエリの言語とページの言語を比較し、ずれがないかを確認
Bing Webmaster Guidelinesでは、各市場でのインデックス登録に向けて、クロール可能で有用なコンテンツと明確なサイト構造を重視しています。効果測定では、GoogleだけでなくBingも、重視する各ロケールのURLをクロールできているか確認しましょう。
成熟した市場では四半期ごとに、積極的に展開を進める立ち上げ期には毎月、シードキーワードのリストを更新しましょう。成果の出た検索クエリは、承認済みの表現として用語集に反映します。
実装チェックリスト
よくある間違い
海外向けキーワード調査でよくある間違いは?
- 現地の検索結果を検証せず、英語のシードキーワードをそのまま直訳する
- 同じ言語であっても国ごとの違いを無視する
- 調査前にURLを決め、キーワードを無理に当てはめる
- 検索結果のレイアウトを確認せず、検索ボリュームを検索意図と同一視する
- 用語集の引き継ぎを省き、翻訳で承認済みの用語がぶれる
- 有用なコンテンツとして求められる水準を満たさない、内容の薄い翻訳テンプレートを公開する
- クロール可能な言語別URLを用意せずに行うCookieベースのロケール切り替え
- マトリクスの各行に対応するページを公開した後の相互参照になっていないhreflang
- 正規URLが明確に指定されていない同一言語の重複ページ
- Search Consoleの結果を継続的に反映しない一度きりの調査
SERP検証をさらに深める方法
検索意図を検証する際は、優先度の高いクラスターごとに3つの資料を残しましょう。上位に多いページタイプのスクリーンショットまたはメモ、繰り返し現れる修飾語(料金、無料、エンタープライズ、近くの店舗など)のリスト、そして検索結果が記事中心か製品中心かの記録です。SERPにローカルパック、マーケットプレイス、AI Overviewsが表示されるクラスターでは、英語のブログ記事を翻訳するだけではなく、別のテンプレートが必要になる場合があります。
対象市場でGoogleがSERPのレイアウトを更新したら、検証をやり直しましょう。特に、タイトルに現地の法規制への準拠を示す表現が現れるYMYL分野では重要です。6か月前には情報収集型に見えたキーワードが、商業的な検索意図に変わっている可能性があります。
調査を用語集と翻訳につなげる
承認済みのキーワード表現は、推奨訳としてローカライズ用語集に反映させましょう。すべての文に必ず挿入するのではなく、調査結果に裏付けられる場合に、タイトル、H1、アンカーテキストで使う表現の基準とします。これにより、SEO調査と翻訳品質がつながります。翻訳担当者はその用語が重要な理由を理解でき、SEO担当者は公開される文章が現地の需要を反映していると信頼できます。
用語集の引き継ぎがないと、クロール可能なURLを公開しても、ページに表示される表現が調査した検索クエリと一致しないことがよくあります。これはユーザーの信頼を損なうだけでなく、ユーザー第一のページにGoogleが求める明確さも損ないます。
調査上の問題に見える予算配分のミス
国際キーワード調査では、どのようなミスがよくあるのでしょうか。上記に加えて、次の点にも注意してください。
- 国ごとのSERPに大きな違いがあるのに、言語ごとに一度しか調査しない
- 現地向けコンテンツの種類を英語版の情報設計に合わせて決めてしまう
- 商談では使われるもののキーワードツールには現れない、検索ボリュームがゼロの戦略的な用語を無視する
- B2BでBingのシェアが重要な市場でも、Bingでの検証を省く
- キーワードとURLの対応関係が固まる前にhreflangクラスターを公開することで、アノテーション全体の修正が必要になる
誤った検索意図のマッピングをもとにhreflangとcanonicalのルールを作り、ローカライズ済みの50件のURLを作り直すよりも、調査に費用をかけるほうが安く済みます。
ツールでできることの範囲
GoogleとBingの公式ドキュメントは、クロールのしやすさ、言語の明確さ、役立つコンテンツについて説明していますが、特定のキーワード調査製品を推奨しているわけではありません。ツールは、上記のプロセスに情報を取り込むための、代替可能な手段として扱いましょう。現地の検索サジェスト、SERPのスクレイピング、Search Console、アクセス解析のランディングページデータ、サポートへの問い合わせで顧客が使う表現などを活用できます。
監査時にチームが調査を再現できるよう、各シードリストをどのツールで作成したかを記録しましょう。エクスポートデータに付いたベンダーのロゴよりも、プロセスが重要です。
マトリクスの保守・更新
URLとコンテンツのマトリクスは、継続的に更新する資料です。英語版のピラーページの名称変更や統合を行う際は、再翻訳によって古いパスが広まる前に、マトリクスの該当行を更新しましょう。マトリクスの変更時には、hreflangのリグレッションチェックも行ってください。URLを移動してもアノテーションの更新が追いつかなければ、相互参照が気づかないうちに崩れます。
複数の国で共通の言語を使う場合は、spellingVariant、currency、legalOwnerの列を設けて管理しましょう。キーワード調査の結果を、デフォルトと思い込んだURLではなく、正しい地域別URLに対応付けるためです。
公開後の改善サイクル
新たに追加するロケールの各セルについて、30日後と90日後のレビューを予定しましょう。30日後には、Search Consoleでインデックスの登録状況と、表示され始めた検索クエリのインプレッションを確認します。90日後には、成果を上げている検索クエリをシードクラスターと比較し、すでに検索での露出につながっている表現を用語集に反映します。成果が出ていない市場で必要なのは、英語版の未翻訳ページをさらに翻訳することではなく、テンプレートの変更である場合が多いのです。
これらのレビューにはローカライズ責任者も招きましょう。キーワード調査で得た知見を、一度きりのSEOメモで終わらせず、遵守すべき用語ルールとして定着させるためです。
クラスターごとに「SERPスナップショット」の補足資料を残しましょう。日付、市場、上位に多いページタイプ、タイトルに使われている法規制関連の表現に関するメモを記録します。将来、シードキーワードを更新する際に、自分自身にも、新たな委託先にも、この背景情報が必要になります。
マトリクス内の市場別の各セルについて、担当者を明記しましょう。グローバルSEO責任者1人の対応を待って、調査の更新が止まることを防げます。
従来の検索と回答エンジンに共通する基盤
現地向けコンテンツに反映する市場別キーワード調査では、Google、Bing、回答エンジンのいずれでも共通の基盤が重要です。クロール可能な言語別ページ、明確なエンティティ、根拠のある主張、実態に即した構造化データ、そして英語だけの形ばかりのページではない、本格的なローカライズが求められます。以下のガイドは、共通する多言語展開の品質基準を、各プラットフォームの視点から捉えるものとして活用してください。
プラットフォーム別ガイド:Google Search
Google検索でページが検出されるには、クロール可能なロケール別URL、各言語に適したHTML、正確なタイトルと見出し、代替言語版がある場合は相互に参照するhreflangが必要です。技術的な基盤には、インデックス登録可能なコンテンツ(Cookieだけに依存した言語切り替えでは不十分)、ローカライズされたメタデータ、サイトマップ、適切なcanonicalの運用が含まれます。コンテンツ品質の要となるのは、各言語でユーザーを第一に考えたメインコンテンツです。権威性は、翻訳ツールの宣伝ではなく、組織情報の明確さと裏付けとなる情報源から生まれます。多言語対応では、市場別・言語別の各URLが単独で成り立つ必要があります。Search ConsoleのカバレッジとURL検査を使い、ロケールごとに状況を測定してください。確かな点と不確かな点:Googleは多言語対応とhreflangの動作を文書化していますが、特定のCMSや機械翻訳のポストエディット(MTPE)ワークフローによる検索順位は保証していません。
プラットフォーム別ガイド:Bing
Bingは、GoogleがURLやコンテンツの明確さに求めるものと同様に、構造が明確でクロール可能な多言語ページを検出し、インデックスに登録します。技術的な基盤には、取得可能なロケール別URL、有用なコンテンツ、Bing Webmaster Toolsでの監視が含まれます。UI要素だけを翻訳するのではなく、見出し、主張、FAQのローカライズを優先してください。権威性を示す要素としては、引き続き信頼できる情報源と一貫したエンティティが重要です。多言語対応では、クライアント側だけで動作する切り替え機能の背後に各言語版を隠さないでください。Bing Webmaster Toolsでインデックス登録状況とクロール統計を測定しましょう。確かな点と不確かな点:Bingのガイドラインは、クロール可能で有用なコンテンツを重視しています。翻訳ツールに関して、Bing独自のランキング要因を根拠なく想定しないでください。
プラットフォーム別ガイド:ChatGPT
ChatGPTは、各言語版が明確で、回答に活用しやすい公開ページを引用または要約することがあります。情報の発見は従来のクロールに基づく順位付けとは異なり、可視性は情報源として選ばれたり、回答内で参照されたりする形で現れます。技術的な基盤は、やはりアクセス可能なHTMLのURLです。テキストを隠してしまうウィジェット型のオーバーレイではありません。コンテンツ面では、直接的な回答、FAQ、用語集に基づく一貫した用語が役立ちます。権威性は、根拠と、ロケールをまたいだエンティティの一貫性から生まれます。多言語対応では、各ロケールのページが単独で読んで理解できる必要があります。測定は完全ではないため、引用状況の確認は仮説の検証として扱ってください。確かな点と不確かな点:MTPEや特定のCMS連携によってChatGPTに引用されることを保証する文書化された根拠はありません。
プラットフォーム別ガイド:Gemini
Geminiと関連するGoogleのAIサービスでは、一貫したエンティティ、正確な構造化データ、インデックス登録可能なローカライズ済みページが役立ちます。可視性とは、参照・認識されることであり、Gemini独自のランキング要因を根拠なく想定することではありません。技術的な基盤は、Google検索のクロール可能性やメタデータの品質と共通しています。コンテンツでは、各言語で主張や定義を明確に示す必要があります。権威性は、組織情報の一貫性と裏付けに左右されます。多言語対応では、用語集で製品名を統一することで、ロケール間の混乱を減らせます。従来どおりSearch Consoleで測定しつつ、AIの回答を抽出して定性的にも確認してください。確かな点と不確かな点:Geminiの挙動は、hreflangや各言語版に関するGoogle検索の公式ガイダンスの代わりにはなりません。
プラットフォーム別ガイド:Google AI Overviews
Google AI Overviewsは、回答の裏付けとなるページへのリンクを表示することがあります。掲載対象となるための基本は、引き続きユーザーを第一に考えた、インデックス登録可能なコンテンツです。AI Overviewsは言語切り替え機能ではなく、hreflangの代わりにもなりません。技術的な基盤は、クロール可能なロケール別HTMLと、事実に即した構造化データです。コンテンツ面では、各言語での簡潔な回答と明確な見出しが重要です。権威性の評価も、有用なコンテンツに求められる水準に沿ったものです。多言語対応では、翻訳されたページがAI Overviewsに掲載される保証はありません。Search Consoleで生成AI関連のレポートが利用できる場合はそれを使って測定し、従来のインデックス指標とは分けて管理してください。確かな点と不確かな点:どのような翻訳ワークフローでも、AI Overviewsへの掲載を約束することはできません。
GlotEOが担う役割
国際キーワード調査は、実行と結び付いています。承認済みの用語、ローカライズした原稿、クロール可能な言語別URLは、常に整合していなければなりません。GlotEOの多言語SEOプラットフォームは、クラスターが分散したスプレッドシートに埋もれてしまうことなく、調査結果を制作指示書、用語集、公開ワークフローにつなげられるようチームを支援します。
言語と国のどちらを軸にターゲットを設定するか検討する際は、調査と併せて国際SEOと多言語SEOの違いを確認しましょう。調査に基づくロケール展開を多数のURLへ拡大する際は、GlotEOの料金とプランをご覧ください。
市場を起点としたキーワード調査を、翻訳やサイト構造の設計と連携して実務に組み込むために、GlotEOの多言語SEOをご活用ください。
参考文献
- この記事で紹介した指針の根拠資料(Bingウェブマスターガイドライン)
- この記事で紹介した指針の根拠資料(rel=canonicalなどの方法で正規URLを指定する方法)
- この記事で紹介した指針の根拠資料(有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成)
- この記事で紹介した指針の根拠資料(ページのローカライズ版をGoogleに知らせる)
- この記事で紹介した指針の根拠資料(多地域・多言語サイトの管理)
- この記事で紹介した指針の根拠となる資料(サイトマップについて学ぶ)